Temporal Filter#
このフィルターは、異なる時点での同じピクセルの値を使用して、画像内の一時的なノイズをフィルターで除去します。このための基礎は、深度マップデータです。ターゲットシーンのモーションを考慮することで、モーションアーティファクトを減らすのに役立ちます。
時間フィルターの強度を定義するには、Temporal Filter Strengthパラメーターを使用します。
仕組み#
これは再帰フィルターです。このフィルターは、最初のフレームで測定された深度データで初期化されます。この初期深度の値は、(k/255)で重み付けされた古い値と(k-1/255)で重み付けされた新しい値を加算することによって、後続フレームの深度の値で更新されます。「k」は、TemporalFilterStrength
パラメーターで指定された値です。画像内でモーションが検出された場合、つまり特定のピクセルの深度値が前の値から大幅に変化した場合、対応するピクセルの値はリセットされ、モーションアーチファクトを回避するために再初期化されます。
次の数式は、フィルターの機能を示しています。
OUT = (k / 255) * STATE + (1 – k / 255) * IN
ここで、
OUT =結果
IN =新規フレーム
STATE =古いフレーム
k = フィルター強度(TemporalFilterStrength
パラメーターの値)
Temporal Filter Strength#
TemporalFilterStrength
パラメーターに入力した値は、時間フィルターの強度を計算する式の重み係数kとして使用されます。50~55の値を設定できます。