Line Pitch#
この機能は、画像データを固定サイズの数字グループに整列させる場合に便利です。例えば、4バイト(32ビット)や8バイト(64ビット)のワードに整列させる場合などです。データ整列によりパフォーマンスを向上させることができます。
機能を使用する#
仕組み#
画素データは、センサーからラインごとに読み取られます。画像ラインごとに、使用される画像ROIの幅とピクセルフォーマットに応じて、カメラは特定のバイト数を送信します。
Line Pitch機能を使用すると、1ラインあたりの送信バイト数を増やすことができます。ラインピッチを増やすために、カメラは各ラインに0化したバイトを追加します。これにより、画像データを4バイトのワードや8バイトのワードなどに揃えることができます。
例:画像ROIを250画素の幅に設定し、ピクセルフォーマットをMono 8に設定した場合、1ラインあたりの送信画素データ量は250バイト(250画素 x 8ビット深度 = 250バイト)になります。
250は4または8の倍数ではないため、このデータを4バイトまたは8バイトのワードに揃えることはできません。画像データを4バイトのワードに揃えるには、ラインのピッチを250バイトから最低252バイトに増やす必要があります(252は4の次の倍数)。画像データを8バイトのワードに揃えるには、ラインピッチを最低256バイトに増やす必要があります。
情報
データチャンクが有効な場合、ラインピッチを調整してもチャンクデータには影響しません。ゼロは、チャンクデータではなく、画像データにのみ追加されます。
Line Pitchの確認#
現在のラインピッチを判別するには、LinePitch
パラメーターの値を取得します。
これにより、LinePitchEnable
パラメーターの設定に関係なく、常に現在のラインピッチがバイト単位で返されます。
Setting the Line Pitch, Aligning Image Data to 4-Byte Words#
画像データを4バイトのワードに揃えるには次の手順に従います。
- ピクセルフォーマットを、パックされた12ビットピクセルフォーマット(Mono 12pやBayer 12pなど)以外の任意のフォーマットに設定します。
LinePitchEnable
パラメーターをtrue
に設定します。
現在のラインピッチが4の倍数でない場合、ラインピッチは自動的に次の4の倍数に設定されます。これで画像データが4バイトのワード(32ビットのワード)に整列されます。
Setting the Line Pitch, Aligning Image Data to Any Word Size#
ラインピッチを設定し、画像データを任意のワードサイズに揃えるには、次の手順に従います。
- ピクセルフォーマットを、パックされた12ビットピクセルフォーマット(Mono 12pやBayer 12pなど)以外の任意のフォーマットに設定します。
LinePitchEnable
パラメーターをtrue
に設定します。
現在のラインピッチが4の倍数でない場合、ラインピッチは自動的に次の4の倍数に設定されます。LinePitch
パラメーターの値を取得します。
これにより、ラインピッチ調整に使用できる最小値が返されます。LinePitch
パラメーターを目的の値に設定します。
4バイト、8バイト、16バイトなどのワード整列の場合は、ステップ2で確認した最小値から4、8、16などの次の倍数にパラメーター値を設定します。例:手順2で確認した値が252で、画像データを8バイトのワードに揃える場合は、LinePitch
パラメーターを256(=8の次の倍数) に設定します。
サンプルコード#
このサンプルコードは、C++言語でのみ使用できます。
pylon Viewerを使用して、パラメーターを簡単に設定することもできます。