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HDR Mode#

HDR Mode機能により、画像取得中のダイナミックレンジが拡大し、測定範囲が広がります。

機能を使用する#

仕組み#

HDR Mode機能を使用すると、ターゲットシーンの明るいエリアと暗いエリア、つまりカメラに近いエリアとカメラから遠いエリアを画像に含めることができます。これにより、カメラのダイナミックレンジが広がります。

そうすることで、2つの画像が取得され、結合されてHDR画像が形成されます。シーン内のオブジェクトが個々の露出間を移動しないことが重要です。

最初の画像は、カメラから離れた場所でシーンをキャプチャーするために、より長い露出時間で撮影されます。カメラに近いシーンをキャプチャーするには、2番目の画像の露出時間を最初の画像の露出時間よりも短くする必要があります。

次の図は、測定範囲に合わせて露光時間を調整する場合と比較したHDRモードの利点を示しています。特定の測定範囲に最も適した露光時間を示しています。つまり、反射率値が10%~90%のオブジェクトに有効な測定データを提供します。HDRモードがスペクトル全体をカバーするかどうかも示しています。

ダイナミックレンジ

HDR Mode機能を有効にすると、近距離で高い反射率値を持つオブジェクトと遠距離で低い反射率値を持つオブジェクトを同時に撮影する場合に役立ちます。こうすることで、露光が過剰または過少になることなく、測定範囲全体から有効なデータを取得できます。

情報

HDRモードは、可能な最大フレームレートを下げます。Fast Mode機能が有効になっている場合のフレームレートは20fpsです。それ以外の場合のフレームレートは10fpsです。

HDR Modeの設定#

  1. [HDRMode]パラメーターを有効にします。
  2. [ExposureTimeSelector]パラメーターを[Stage1]に設定します。
  3. [ExposureTime]パラメーターを目的の露出時間に設定します。
  4. [ExposureTimeSelector]パラメーターを[Stage2]に設定します。
  5. [ExposureTime]パラメーターを目的の露出時間に設定します。
    ステージ2の露出時間の上限は500µs、つまり、可能な最大露出時間の半分です。