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レシピ管理#

[Recipe Management]ペインにより、vTool情報の表示、レシピ実行の監視、レシピの調整によるパフォーマンスの向上を実現することができます。

[Properties]タブ#

レシピ管理 - [Properties]タブ

このタブのエリアを使用すると、Workbenchで現在選択されているvToolと対話して接続を管理できます。

[Preview Pin Data]#

このエリアには、Workbenchで現在選択されているvToolの入力および出力データのプレビューが、レシピの実行時に表示されます。拡大表示するには、Workbenchのツールバーから[pin data view]を開きます。これにより、出力データのみが表示されます。

vTool情報#

このエリアでは、vToolの識別子を好みの名前に変更できます。名前は英数字[A-Z、a-z、0-9]で構成できます。アンダースコア「_」は使用できますが、先頭文字として使用することはできません。数字も先頭文字として使用できません。

vTool設定#

このエリアでは、vToolの[settings]ダイアログを開き、vToolを構成できます。代わりに、[vTool]をダブルクリックして、その設定を開くこともできます。

接続情報#

レシピ管理 - 接続情報

レシピで接続を選択すると、このエリアが使用可能になります。ここで、接続の名前を変更し、その動作を指定できます。

接続は、画像バッファーなど、レシピで処理されるアイテムのキューのようなものです。接続の設定は、レシピの実行方法に大きな影響を与えます。

例:カメラには有限な数の画像バッファーがあり、一定の速度で画像を撮影します。レシピ内の後続のvToolで、カメラの画像撮影よりも画像バッファーの処理に時間がかかる場合、バッファーはカメラで使用可能なバッファーがなくなるまで、「低速」vToolでキューアップします。その結果、画像がドロップされます。

アプリケーションによっては、ドロップされた画像が許容範囲内にある場合や、画像の損失を防ぎたい場合があります。異なるキューモードを使用し、キューサイズを指定することで、必要な動作を設定できます。

次のキューモードを使用できます。

  • Blocking:Queue Size設定では、接続によって保持できるキューアイテムの数を指定します。後続のvToolで新しいデータを処理する準備ができると、そのアイテムは接続からvToolに移動して処理されます。
    例:キューサイズが2で、キューにすでに2つのアイテムがある場合、レシピ内の前のvToolは、さらにアイテムを送信できません。ただし、Camera vToolは指定されたフレームレートで画像を撮影し続けるため、画像がドロップされることがあります。一般的に、レシピ内のすべての接続に対して[Blocking]を選択し、レシピ内の最も遅いvToolに従ってキューサイズを指定すると、ドロップされる画像を最小限に抑えられます。
  • Unlimited:キュー内のアイテムの数は無制限です。レシピに「低速」vToolがある場合、カメラが指定したフレームレートで画像を撮影し続けるのに十分な速度でバッファーがカメラに戻されないことがあります。したがって、バッファーアンダーランのために画像がドロップされることがあります。[Unlimited]を選択する場合は、使用事例、カメラの設定、およびvToolのパフォーマンスを考慮してください。
  • Drop Oldest:Queue Size設定では、接続で保持できるキューアイテムの数を指定します。キューがいっぱいになり、さらにアイテムがキューに追加されると、キュー内の最も古いアイテムがドロップされ、新しいアイテムに十分なスペースが作成されます。
  • Drop Newest:Queue Size設定では、接続で保持できるキューアイテムの数を指定します。キューがいっぱいになり、さらにアイテムがキューに到着すると、この新しいアイテムは破棄されます。

[Statistics]タブを使用して、vToolの実行時間を測定し、処理速度を低下させる可能性のあるvToolを特定できます。

デフォルト設定はBlockingで、キューサイズは1です。

[Statistics]タブ#

レシピ管理 - [Statistics]タブ

[Statistics]タブでは、vToolsの実行時間を測定し、タイミング要件が満たされているかどうかを確認できます。統計データを収集できるようにするには、レシピが実行されている必要があります。

レシピ内の1つのvToolまたはすべてのvToolsの実行時間を測定できます。すべてのvToolsの実行時間は、CSVファイルに記録されます。スプレッドシートアプリケーションを使用して、データを分析できます。

情報

CPUは、CPUスロットリングや動的周波数スケーリングなどにより、現在の負荷に応じて異なる周波数で実行される場合があります。したがって、測定される時間は、システムの構成および全体的なCPU負荷によって異なる場合があります。

Windows:CPUスロットリングの影響を排除する場合は、電源プランを[Best performance]に設定します。

[Optimization]タブ#

[Recipe Management]タブ - [Optimization]タブ

[Optimization]タブでは、スレッド処理を最適化できます。

レシピはワーカースレッドのプールを提供します。このスレッドプールのワーカースレッドは、vToolsのデータ処理タスクに使用されます。[Optimization]タブでは、スレッド数を指定して、例えば実際のCPU数と一致させることができます。最適な設定は、使用するハードウェアと、並行して作動するvToolsの最大数によって異なります。

情報

vToolは、追加の内部スレッドを使用できます。これは、個々のvToolの基本的な実装によって異なります。